一行詩﹁颱﹂
日捲りめくり捲るめくるめく巡る
命
、
一箸にシラス干し何匹、
喰っ
ている嘴が先走る 口走るババ抜きのババ
﹁
それで?
﹂
泥のような視線がかえっ
てくるひどく疲れた声で礼を言われた
苛立
っ
ている自分に苛立っ
ていることに﹁
お前は誰だ?
﹂
﹁
私はわたし。
﹂
雲の湧く場所をたずねて歩く
平成七年十二月十五日発行
﹁
颱﹂
№323
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