一行詩﹁颱﹂
エンジンをかけた後の小さな後悔
ただ椅子をさがしているだけの時間
ふて寝していても陽射しはだんだん強くなる
背をまるめ爪先を見る 風の強い日は
つい僕を削ればすむことだとおも
っ
てしまう太陽が傾く 疲れた腕をひとつ回す
この頃よく妻の胸で眠る
平成七年八月十五日発行
﹁
颱﹂
№319
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