一行詩

水は自らを見ず水でいる
ささいなこといろいろ
 
雨になる
わたくし雨です
通りすがりの者です
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
すこし歩きまし
うか
のどかと言えばのどかに雨と二人
虹に向か
て急いでいた
 
確かにあの時は
突然色を変える海
 
最初の雨粒がおちる
稲妻が結び目を解く
 
に降り
に濡れた
僕が少し軽くな
雨がやみ雲がきれ陽射しが降りてくる
ゴスペルや
平成七年六月十五日発行