一行詩

一日中旅をして日がな一日道草を喰う
見ず知らずの誘惑にカラメトラレル
こめかみの奥で微笑んで時間がゆがむ
続いているのは人間と人間の絡ま
た構図
ところが
自分のためにしか死ねない
指一本空に向か
て突き放つ
それでもね
たらちねコンチネンタル
平成七年四月十五日発行