一行詩

暫くたなびいてからフワ
と離れる
低い眺めが続く
サラサラと流れてふわりと止まる
知らぬ間に一人で居る
トンネルを抜けてからが長い長い
さて
それからも長い
歩くしかなくて歩いている
こまねいた手を暮らしに帰す
平成七年三月十五日発行