一行詩

海の上を走る走る走る
 
銀色の小さな飛沫
また此処か
 
見たことのない見慣れた風景
危険だ
危険だ
呟きが渦になる
 
低い軒が続く
マンホ
ルから這い出したら仇討ちの最中だ
遠巻きにみんながゲラゲラ 
 
 
 
 
 
 
 
 
男は橋の上で機関銃を乱射している
湾曲するア
プダウン
 
アクセルが見つからない
目覚めれば忘れてしまう夢はき
といい夢なんだろうな
平成六年七月十五日発行