一行詩

とか
ああ
出口は
ない
母親の論理だ青空ばかりみつめている
ポを振
て暮らしにじ
れついていた後のあらい息
誰がこいでいる
僕は自転車
声を出した
おおきくされた
まだらにな
風はただ吹いていて雲は形を変える
誰のための花なんだろうか
 
ポツンと赤い
方向音痴の笑顔だけれど
と救われたよ
平成六年三月十五日発行