一行詩﹁颱﹂
﹁
ずっ
とか?
﹂
﹁
ああ。
﹂
﹁
出口は?
﹂
﹁
ない。
﹂
母親の論理だ青空ばかりみつめている
シ
ッ
ポを振っ
て暮らしにじゃ
れついていた後のあらい息誰がこいでいる
。
僕は自転車。
声を出した
。
おおきくされた。
まだらになっ
た。
風はただ吹いていて雲は形を変える
誰のための花なんだろうか ポツンと赤い
﹁
方向音痴の笑顔だけれど、
ちょ
っ
と救われたよ。
﹂
平成六年三月十五日発行
﹁
颱﹂
№302