一行詩﹁颱﹂
たんこぶ
。
﹁
昼間は迷いながら走っ
てますから。
﹂
俺の居場所をつくり続けてくれる妻の笑い皺
子供らの寝息をそ
っ
と確かめる手を延ばせばごく自然に肌が巻き付いてくる
あんなにドキドキとした肌が今は穏やかさをくれる
気の遠くなる瞬間の歌声
﹁
寒くなっ
てきましたね。
﹂
﹁
風は僕なんか気にもとめませんから。
﹂
平成六年一月十五日発行
﹁
颱﹂
№300