一行詩

しさと奇妙な違和感
 
いつも通りの明るい朝だ
音は僕だけ
土が悲鳴をあげる
僕は仕事を続ける
今はあたえられた空間にいる
いらん事もぎ
うさん言うた
寒ぶ
似てはいるけど僕じ
ない
 
息子の本棚
小さな手が僕を抱きしめる
 
娘は少し重くな
苦しみと快楽をイコ
ルで結び
むさぼる
今日
を喰い散らず毎日
俺は今ひ
としたら餓鬼道に居るのかもしれない
平成五年十二月十五日発行