さがしもの 「此処」でなければならない理由
その下には何がある 水たまりを蹴飛ばした
此処にある ひと箸ごとに生命を食らう
おい、スピーカーさん 平和って何者なんだい
幾つもの螺旋が絡み合って続いて行く 此処にいる僕
「   」のいっぱいついた妻なんです
雨足は速くなる たぶん明日も嘘つきのまま
一行詩「颱」
平成五年九月十五日発行 №296