一行詩「颱」
嘘か冗談か やっぱり正月だ
かっこよくありたいのさ で、今日も右往左往
あっという間に近づいてきやがる 取りあえず笑う
いらいらしたって始まらない 靴下はゆっくりと履こう
俺の腹立ちなど鶏のゆで卵一個の値打ちもない
好きなもの三つ数えてから電気を消す
生きて生きて生きて、死ぬまで生きてやる
平成五年一月十五日発行「颱」№288